こう太のコーヒーとか

0.1 この苦さに向かって伸びたらきっと

コーヒー。

おいしいっていうか、かっこいいが先にそこにあって、それを必死でじぶんが追いかけるみたいにして、おいしいと思えるようになった、
いや、思えているのかもわからないままぼんやりと、おいしいって言っているような、そんなおいしさです。

そういう人間味のつまった背伸び、包み隠さずにきょうもコーヒー飲んで、じぶんかっこいいなあと思っている時間が、ずっと、すき。

0.1 この苦さに向かって伸びたらきっと コーヒーのこと、どこかのなにかで書かせてもらいたいなあと思っていて、でもそれが、どこのなになのかはわからないし、という思いで、たまたま家の近くにあるって理由だけで気になっていた”珈琲工房ビーンズ”に電話しました。

じぶん自身が漠然としていたせいで、話した内容も、声の色も、ぜんぶもやもやしてたと思うし、確固たるものがなにもない状態だったから、とりあえず会ってくれる、と言ってくれたことが嬉しかった、おっきなもやもやの端を、ぎゅっと掴めた気がした、掴めるんだ、って気付けました。

文と絵 山本こう太

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