こう太のコーヒーとか

9 書き手として

さあ書こう、と思ってから文章作成のページを開いて、そこから、何を書くか考える。そうやって毎度、原稿のほうを進めさせていただいています。
書くことは楽しい。
何かが起こったから書くわけじゃなくて、書いているうちに何かが起こるような感じです。
9 書き手として ほら起こってるでしょ、今みたいなのこそ、書きながら、「起こったぜえ〜!」ってなりました。

伝えたいことが特にないというのは、ぼくにとって、強みでしかなかったと思う。 何かがある、という状態は制限付きの強さみたいなもの、何かがなくなってしまえば何もないし、強くないし、弱いし、となるよね、だからあんまり信用していいものじゃない気がします。

思想を練りあげることなんて、別に、命になんの関係もありませんから。
じぶんだけの独創的な発想で毎日を明るく照らすくらいなら、どこのコンビニでも売ってる棒のアイスを食べて、しあわせって思っていたい。
だからぼくは、食べて寝るばかりの生命体でいたいし、それで十分、しあわせって言えるんだよね、実は。

書くってほんとうに不思議だ。
ぼくは言葉を知っていて、言葉を体験して生きている。その言葉に詰まったたくさんの思い出を揺り起こしていくような作業が、書くということなのかもしれない。
何もなくても生きているよ、愛を覚えていて、しあわせに触れているよ。
それだけで、言葉は、爆発を起こしてくれるかもしれない、そしてその爆発が、だれかに何かを届けてくれるかもしれない。

文と絵 山本こう太

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