こう太のコーヒーとか

39 雨を憂う

雨が続いたりするとほんとに家から出なくなるので、家にいるかぎりは何やら手を動かしておかなきゃという気持ちになります。

部屋にひきこもって何も生産しないでいると、ほんとうに、自分がだめになっていく想像が簡単にできるようになるので、それはきちんと避けておきたいです。
別に天候に心をひっぱられるわけじゃなくても、雨は単純に外出がめんどくさくなるから大人しく過ごすことが多くて、動物の本能みたいな部分が、おっとこのままでいいのか自分!?と騒ぐように不安になったりもする。
だから雨の日、不安です。
災害に見舞われたりして、長期間まともな生活ができない環境下に立たされたりしたら、まず心が先にしぼんでしまうんだろうか。
39 雨を憂う でも災害となると、純粋に非常事態だって認識ができてしまうから逆に生きよう生きようとする熱意が燃え盛る気がする、だって、自分ひとりじゃなく街中がそういう不穏なムードになってたら、このまま世界がぐらっと傾いてしまって何もかも崩れちゃうんじゃないかってそっちのほうが不安になりますから。
その点、雨の日のぼくの憂うつは、「雨の中みんなてきぱき動き回ってんのにそれに比べて自分は!」みたいな、正常に機能している社会とその反対の自分とを差し引きしたうえでの不安だよね、社会まるごと雨で活動停止するみたいな世の中なら、ぼくずっと寝てます。
これが社会のなかで生きるということである!以上だ!

文と絵 山本こう太

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